おかげをいただく器の作り方

【字幕】「信心にかなった住まいの決め方」金光教平戸教会 細川佳世師(2018年11月1日の教話)

【字幕】「信心にかなった住まいの決め方」金光教平戸教会 細川佳世師(2018年11月1日の教話)

おかげをいただきやすい信心

皆様、本日はよくご参拝でございます。

ただ今は、平戸教会におかれます
11月1日(2019年)の月始祈願祭(月例祭)が

細川展信先生ご祭主のもと、麗しくお仕えさせていただき、誠に有難いことと存じます。

こうして月の始めのお一日(ついたち)に、こうして

参拝のおかげを蒙られましたこと、これはとてもありがたいことなんです。

続けて11月もおかげをいただくためには
どうしたらよいのか。

佳世先生
佳世先生
実は、おかげを頂くためには、おかげを頂きやすい「信心の仕方」というものがございます。

そのひとつに、この月の始めのお一日(ついたち)
の過ごし方というのがございます。

神様は誰にでも、平等におかげを
授けてくださっておられますが

それを受け取る器作りができているか
できていないかで

受け取るおかげの大きさも随分と
変わってきます。

例えば、 先月の10月も無事に過ごせてありがたい。

11月もたくさんおかげを頂けるように神様にお願いさせていただきたい、という時に

ある方は11月のどこかで、「自分の都合が良い時」にお参りをさせていただこう。そう思われる方と、

ある方はこの月の初めのお一日だけは
「何があっても」神様のところにお参りさせていただこう

そう思われる方と、2人いらっしゃったら

どちらが大きなおかげを受け取れるか
一目瞭然でございます。

皆様も今日、 この月の始めのこの一日だけは自分の都合は置いておいて、

何があっても神様のところにお参りさせていただこうという気持ちで

今日ここにお参りされたこととは思います。
その心におかげを頂けるのです。

神様は(人間の)親様ですから
私たち人間が可愛くて仕方ないですから

おかげを授けたい、おかげを授けたいと思っておられます。

今日こうして皆さんが参拝のおかげを頂かれて

この先の11月のおかげを受け取ってくれたことに

神様も大変喜んでくださっておられます。

普段、忙しくてなかなかお参りできなくても

月の初めのお一日には、まずは神様のことを思い神様のことで動けるようになれば

他のことは自然と整ってくるようになっているものなのです。

これは理屈ではなく、
天地の道理(てんちのどうり)といいます。

説明しようがないことですが
そういうものなのです。

信心にかなったお給料の使い方

また、 さらにおかげの頂きやすい信心の仕方という面において

財の面で難儀し、借金を抱え、何としても

おかげを頂きたいという方は大勢いらっしゃいます。その財の面でも

おかげを頂きやすい信心の仕方があるのです。

その一つに、お給料の使い方というのがございます。

今よりずっと昔、スーパーもコンビニも便利なものはない時代。

昔の方はみな、お米ができたら、野菜が出来たら

スイカができたら、まずは一番に神様にお供えをされていたそうです。

神様のおかげで、神様のおかげで、という心が
今よりもずっとずっと

生活の中に根付いていたのだと思います。
時代と共に、

農作物から、金銭のお供えに変わっていきましたね。

私は、(お道の)教師にならせていただくまでは、社会でお仕事をしておりました。

都会の街で一人暮らし、家賃がかかります。
お給料も十数万円程度です。

服も欲しい、飲みにも行きたいとなると
生活がとてもじゃないけどできなくなります。

しかし私は、何度も心も体も壊れ
日常生活もままならなかった自分が

神様のおかげでお仕事ができるようになり

神様のおかげで自活できるようになりました。
ですので私は、お給料を頂いたら

まずは神様にお供えをする分を封筒に入れて

神様にお供えをさせていただいておりました。

そして、残った分で、自分の生活をさせていただくようにしておりました。

農作物の収穫の時と同じように
お給料を頂いたらまず初めに

ひと月の無事にお仕事へ行くことが
できたことへのお礼として

神様にお供えをさせていただいてから
そしてその残った分を

自分の分とさせていただいておりました。
するとどうでしょうか。

社会人時代、不思議なことに
赤字になる月は一度もございませんでした。

さらに、十数万だったお給料は年々上がっていったのです。本当にそれはすごいことでした。

お供えしたら、給料から減ると思っていたのですが

そうではなかったのです。増えていったのです。

まずお金の使い方を変えるだけで
こんなにも神様が

財のおかげを授けてくださるものかと驚きました。

もちろん神様は、皆平等に愛してくださり
おかげを授けたい

おかげを授けたい、と思っておられます。

でも、ある方は、神様からいただいたお給料の中から

わずかでも、「まずは神様にお供えをさせていただこう」という方と

またある方は、先に自分が生活して
(自分の)好きなものを買って

「もし残ったらお供えさせていただこう」という方と

二人いらっしゃったら、どちらが大きなおかげを

受け取れるか、やはり一目瞭然なのです。

佳世先生
佳世先生
これも理屈ではなく天地の道理なんですね。

はい。

信心にかなった住まいの決め方

何より大切なのは、参拝とお取次を頂くことです。

この、信心の基本中の基本が
一番難しかったりします。

私が社会人時代、お仕事は電車通勤でしたので、毎朝駅に向かっておりました。

実は私が住んでいた一人暮らしのマンションは

教会を通らないと駅には行けない
という場所にございました。

(新しく)お部屋を借りる時にお取次を頂いて

神様からそのように教えていただいたのです。

お教会を通らないと駅には行けないという場所に。

ですので、どんなにお仕事に遅刻しそうでも

教会を素通りして駅に向かうことはどうしてもできなくて

必ず教会にお参りしてから、お仕事に向かわせていただいておりました。

遅刻するかもしれません。
約束より時間が遅れるかもしれません。

けれども、教会を素通りすることができなくて
やはりお参りしてから

お取次を頂いてから駅に
向かわせていただいておりました。

そんな私がもし、駅前に住んでいたとしたら…

遅刻しそうな時にあえて、駅から逆の
お教会に走ることはなかったと思います。

でも駅に行くにはどうしても
「教会の前を通らないといけない」という場所に神様が

お取次くださり、神様に住まわせていただいたおかげで

私は毎朝お仕事の前にお取次を頂くことができました。

参拝してお取次を頂くと、
不思議と神様がお繰り合わせくださって
遅刻したことは一度もなく、お仕事も順調におかげを頂いてまいりました。

神様のことを何よりも優先すると…

このように、何事もおかげを頂くにはいくつもの

「信心の仕方」というものがございます。
どこに行っても、何をしても、

神様のことを何よりも優先させていただくと

不思議と自然と全てのことが整ってくるのです。

皆様もこうして今日一日

このお一日という日に、
参拝のおかげを蒙らせていただき

11月もたくさんおかげをいただけることと思います。

佳世先生
佳世先生
また今月いただかれたたくさんのおかげ話をぜひぜひ、お結界で聴かせてくださいね。

本日は皆様、よくご参拝でございました。

0950-22-2789