御教え
痛いのが治ったのでありがたいのではない。いつもまめ(壮健)ながありがたいのぞ
展信先生
とても有名な御教えですが、本当の意味を理解できている人は、ほとんどおられないのではないでしょうか。
痛いのが治ったら、うれしいし、ありがたいですよね。
でもそれよりもありがたいことがあります。
それは、いつも壮健であることです。
壮健という言葉。
普段は使いませんね。
辞書の意味でいえば、「元気」という意味になります。
病気が治ったのが、ありがたいのではなく、いつも元気なのがありがたいのです。
そういう意味でとらえられがちですが、そうではありません。
なぜなら、いつも元気がない人は、ありがたくない…そういう意味になるからです。
壮健の本当の意味とは、生きていることを指します。
病気が治ったのがありがたいのではなくて、今生きていることがありがたいのである。
そういう意味なのです。
今の時代を生きる私達にとっては、ぴんと来ないかもしれません。
しかし、日々、氏子の難儀に触れていると、「よくもまあ、ここまで生きていてくれたね(^_^)ありがとう・・・」という気持ちになります。
今生きていることが、当たり前ではない。
命のありがたさ、重さを教えてくださる御教えなのです。