「菜の花の写真に背中を押されて」
hosokawa
金光教平戸教会
「先生。私を、救ってください」
これは、数日前、私が夜中に送ったメッセージです。
今になって思うと、恥ずかしいような、でもあのときは本当に限界でした。
何もかもがうまくいかなくて、
自分で選んだはずの道も、自分で壊してしまった気がして、
毎日が後悔と、自分への怒りでいっぱいでした。
そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、親先生の顔でした。
もう夜中でしたが、「今しか言えない」と思って、
衝動のように言葉を送りました。
「救ってください」
「馬鹿でした」
それに対して、先生から返ってきたのは、
なにか解決策でも、慰めの言葉でもなく――
こんな言葉でした。
「助けてあげたいです。
それがなかなかできず、あなたのお辛さに寄り添いたいです。
そればかり祈っています」
正直、最初は「それだけ?」と思ったんです。
でも、時間が経つにつれて、じわじわと胸が熱くなってきました。
私は、ずっと「答え」を探していたけれど、
本当は――
「否定されない場所」を探していたんだと思います。
自分のことを、こんなに責めているのに、
誰かにまで見放されたら、もう立っていられない。
でも、先生はただ、
「今のままの私」を受け止めてくれた。
「許されたい」と思っていたけど、
「自分を許していい」と思わせてもらえたのは、あの瞬間でした。
生きていると、
頑張れない日も、後悔だらけの決断も、
たくさんあります。
でも、それでも――
「あなたは、ここにいていい」
そう言ってくれる場所があることが、
どれほど救いになるかを、私は知りました。
この先、またつまずくかもしれません。
でも私は、もうひとりではありません。
祈ってくれる人がいること、
見捨てない神様がいることを、知っているからです。
いま、同じように苦しんでいる誰かの心に、
この体験がそっと届きますように。