「もうダメだと思ったけど、道はありました」
hosokawa
金光教平戸教会
新しい船出を前に、気持ちがふわふわと不安定だったある日。
展信先生から届いた、一枚の菜の花の写真。
その明るい黄色が、思いがけず胸にしみて、ふと先生に連絡をした。
久しぶりのやりとりは、ほんの数分。
でもそこには、変わらない眼差しと、静かに祈ってくれている誰かがいた。
「また教えてくださいね」
そう言ってもらえる場所があることが、
どれだけ心強いか、あらためて知った。
新生活の準備はまだまだ続くけれど、
あのとき見た菜の花のように、私も自分の色で咲いていけたら――
今は、そう思えている。